ホームインスペクション会社は自分で探すべき

アネストを創業し、ホームインスペクション(住宅診断)を始めてから13年目になりますが、最近気になっていることの1つに不動産業者任せのホームインスペクション会社選びという問題があります。

隅々までインスペクション

住宅を買うタイミングでホームインスペクション(住宅診断)を利用して頂けるのは、私としても嬉しいことですし、利用して頂く依頼者にとっても有意義な事だと考えていますが、その依頼先であるホームインスペクション会社を依頼者が自分自身で探さずに、不動産業者に委ねている方が増えているように感じます。

夫婦共働きでご夫婦ともに忙しく、ホームインスペクション会社をゆっくり探す時間が取れない方は多いでしょう。また、不動産業者の担当者の対応に満足しており、信頼しているので任せても大丈夫だと考えている方も多いでしょう。

ただ、ホームインスペクション会社探しを不動産業者任せにして失敗している方もいるので、注意してほしいと思います。1つ事例をご紹介します。

不動産業者からアネストへ電話でホームインスペクション(住宅診断)について問い合わせがありました。「買主さんから頼まれて住宅診断してくれる会社を探しています」とのことです。これ自体はよくあることです。

アネストでは、こういった場合、ご依頼者に直接、申し込みの意思確認をさせて頂くことを条件として不動産業者からの質問等にもお答えすることにしています。

その不動産業者から次のような質問がありました。

「基礎のひび割れはどれぐらいの大きさならダメという評価になるのですか?」

このような具体的な症状について、事前に質問されるケースでは、その回答内容によってそのホームインスペクション会社へ依頼するかどうか考えているときがあります。つまり、大丈夫だという評価を出してくれそうな会社を探しているのです。

その不動産業者が売主であっても、仲介業者であっても購入検討者に買って欲しいと考えているのは同じですし、当然のことです。その立場にある方にとっては、購入中止になりそうな結果を導き出すよりも予定通り買ってもらえる結果を導き出したいわけです。その不動産業者の希望にできるだけ合致しそうなホームインスペクション会社を探していることがあるのです。

こういった問合せは今までに何度も受けてきました。最終的には、依頼者ご本人とお話するのでご説明もできるのですが、不動産業者の思惑通りの回答をしていないときには、他のホームインスペクション会社を探しているはずです。その結果としてどのようになったかは確認できませんのでわかりませんが。

時間がなく忙しいときであっても、できるだけ依頼される方がご自身で探して検討し、依頼されることを強くお奨めします。

執筆者:荒井康矩株式会社アネストブレーントラスト